ファスティングマイスター・伊藤圭志さん(以下ケイジさん)と、がんの臨床が専門で「ホリスティック医学」に基づく病気予防と健康増進を推進されている恒川クリニック院長・恒川洋先生(以下恒川先生)。
お二人の対談の会場は、琵琶湖マリオットホテルにて。モニターツアー2日目の昼下がり、二人のお話が始まりました。


ダイエット方法を調べていると
よく目にする
キーワードの一つが
「ファスティング」。
現代版の "断食" とも言われるこの「ファスティング」ですが、一方で、自己流での実践は健康面などを考えたときに危険な場合もあります。
理想のファスティングとは、どんなカタチなんでしょう?医学的にはどう見えるのか?
医師・恒川洋先生と、琵琶湖マリオットホテルの「Biwako Resort Fasting」を監修するファスティングマイスター・伊藤圭志さんにお話を聞いてきました。
理想のファスティングとは、どんなカタチなんでしょう?医学的にはどう見えるのか?
医師・恒川洋先生と、琵琶湖マリオットホテルの「Biwako Resort Fasting」を監修するファスティングマイスター・伊藤圭志さんにお話を聞いてきました。
医師
恒川 洋 つねかわ ひろし
恒川クリニック院長。東海ホリスティック医学振興会会長。現代西洋医学の問題点を解決するために、「ホリスティック医学」に基づく健康づくりを提唱・実践。ホリスティックな医療・健康に関するセミナーや情報発信を中心に、ネットワーク型の場づくりを推進する。著書として「現代養生法ガイド」(新日本法規出版)などがある。ファスティングマイスター
伊藤 圭志 いとう けいじ
ファスティングマイスター。株式会社ビラスタート代表。日本に約250人※しかいない公認資格である、一般社団法人 分子整合医学美容食育協会ファスティングマイスター学院公認、「プロフェッショナル・ファスティングマイスター1級」を保有する。※2022年2月時点

今日はよろしくお願いします。さっそくですが恒川先生は、「ホリスティック医学」がご専門と聞きました。それは、どういうものなんでしょうか?

ホリスティック医学というのは、身体を診るだけじゃなくて、心やまわりの環境も“まるごと”に観る医学です。また、人間関係にも注目して“つながり”を重要視します。患者さん一人ひとりを全体的、包括的に捉えて、身体も心も、その環境も含めた「場づくり」をする医学です。
そのためには、一人ひとりの 日常生活での養生が重要、つまりセルフケア。それは、食であったり、呼吸法から身体のケア、さらに心のあり方も見つめます。
そのためには、一人ひとりの 日常生活での養生が重要、つまりセルフケア。それは、食であったり、呼吸法から身体のケア、さらに心のあり方も見つめます。

「場」という意味では恒川先生には、昨日から、このファスティングのプログラムを僕たちと一緒に体験してもらってたんですが、先生、実際に体験してもらっていかがでしたか?

はい、良かったと思いますよ。あまり食べてないから、胃腸も働かなくていいので、身体が沈静化しています。眠たくもならない。
普段って、自分の胃腸とか身体の臓器をほとんど意識せずに生きているじゃないですか。でも、このファスティングの体験を通じて、自分の身体の変化を自覚することができます。じーっとしていると、その変化がよく分かります。
普段って、自分の胃腸とか身体の臓器をほとんど意識せずに生きているじゃないですか。でも、このファスティングの体験を通じて、自分の身体の変化を自覚することができます。じーっとしていると、その変化がよく分かります。

そうでしたか!

昨日の夕食のときにあった、「一口100回、しっかり噛んで食材を味わいましょう」というのも 良かったですね。噛むことに意識が集中されますからね。今の時代、黙食ですし。食べる事だけに集中できる。すごくいいアイディアだと思いました。

先生の実感としては「体に変化があった」という話だったのですが、今回の体験でのファスティングの効果については、先生から見るといかがでしょうか?

日常生活や食生活は一人ひとり違うので簡単には言えません。でも、例えば、日頃、暴飲暴食の人が、ダイエット目的で、突然、本当の断食、つまり本断食をして水だけで過ごすなんてことをすると大変危険です。
でも今回は、断食じゃなくて半断食、少食療法ですよね。少食でも夕食は食べているから、血糖値も想定内の変動で収まります。
やはり、普段から暴食の人が急に胃腸になにも入れなくなると、身体がびっくりしてしまいます。健康な人は身体がうまく反応してくれます。 でも、健康じゃない人だと、身体の反応が極端になって、想定外の状況になりがちです。つまり、代謝が狂ってしまうんです。
ただ、その反応も大事なことなんです。そのため、誰かがサポートしないといけません。それは医療者など、専門的な知識を持った人が良いでしょう。自分だけではその身体の変化に気が付かないですからね。
でも今回は、断食じゃなくて半断食、少食療法ですよね。少食でも夕食は食べているから、血糖値も想定内の変動で収まります。
やはり、普段から暴食の人が急に胃腸になにも入れなくなると、身体がびっくりしてしまいます。健康な人は身体がうまく反応してくれます。 でも、健康じゃない人だと、身体の反応が極端になって、想定外の状況になりがちです。つまり、代謝が狂ってしまうんです。
ただ、その反応も大事なことなんです。そのため、誰かがサポートしないといけません。それは医療者など、専門的な知識を持った人が良いでしょう。自分だけではその身体の変化に気が付かないですからね。

ファスティングは場合によっては危険にもなり得るので、安全に行うことが大切、ということですね。

そうなんです。大事なのは、食べ物が、自分の身体に入って、出ていくことを 体感をすること。それを体感することがポイントです。


このプランは、先生の仰るように、半断食なんですよね。夕食は、ホテルで食べます。玄米やお野菜を食べて、栄養も大切にしています。

あれも、いい組み合わせだと思いました。食材も新鮮でよかったですね。すごく厳選されています。ホテル最上階にあるおしゃれなレストランというのも良かったです。料理人の方が心を込めて、きちんと作ってくれてるのが分かります。

今回のプランは私が監修してるんですが、ファスティングにはダイエット目的で来られる方も多くおられます。その中でやっぱり、健康というものが、「食」によって維持できるっていうことを知っていただきたいんですよね。
これだけ歩いて、自転車で運動して、ご飯もちょっとしか食べられないのに、100回も200回も噛んで食べろって言われたら、正直イヤじゃないですか(笑)。
でも、3~4日目になったら、「やってよかったな」と思えるくらい、効果を体感できるものなんですよね。そうすると、今後食べる食事とか、今後飲むお酒の飲み方とかが変わってきて、良くなっていくっていうのもあります。
このファスティング期間中のデトックスによって、身体が大きく変わるんじゃないかな、と思います。
これだけ歩いて、自転車で運動して、ご飯もちょっとしか食べられないのに、100回も200回も噛んで食べろって言われたら、正直イヤじゃないですか(笑)。
でも、3~4日目になったら、「やってよかったな」と思えるくらい、効果を体感できるものなんですよね。そうすると、今後食べる食事とか、今後飲むお酒の飲み方とかが変わってきて、良くなっていくっていうのもあります。
このファスティング期間中のデトックスによって、身体が大きく変わるんじゃないかな、と思います。

ケイジさん自身は、自分でも変わっている感じはしますか?

もちろんしますよ。それに、僕は今まで300人ぐらいサポートしていますけど、「やらなければよかった」っていう人はいないですね。

一言で言ったら「気づき」ですよね。ファスティングを体験すると、自分自身の身体や心に変化が出てきたことに、「気づく」ことができます。
その変化が、いいことなのか、悪いことなのか、自分では分かりませんから、やはり、専門的知識を持った人のサポートのもとですることが必要です。
その変化が、いいことなのか、悪いことなのか、自分では分かりませんから、やはり、専門的知識を持った人のサポートのもとですることが必要です。


ちょっと話が変わりますが、今回のプランでは、参加者同士のコミュニケーションを大事にされていますね。ファスティングっていうと、普通は、自分の身体の中だけの話と思われがちですが、人とのコミュニケーションを重要視されてるというのは、良いですね。「ホリスティック医学」は、人間関係、人と人との“つながり”を重視しています。

そうなんです、そこは大事にしてるんです。やっぱり、チームとか、みんなで一緒にやるときの、一体感ってすごく大切だと思うし、そこでのパフォーマンスで、1人が脱落してしまうといいものはできないな、と思ってるんですよね。

そういう“場づくり”みたいなことは、ケイジさんは上手だなと思いましたよ。慣れておられますね、上手です。

恒川先生に褒められると、ホントに嬉しいですね(笑)

私は「笑いセラピー」ということをやっています。笑うとみんな、自然にリラックスできます。そういう気持ちの良い環境を作ることが、良い医療にも繋がるんです。

環境という意味では、今回のプランは、琵琶湖マリオットホテルで実施してますが、こういうリゾート地でファスティングをすることって、けっこう意義があると思いませんか?

それは、私が一番、強調したい点です。このプランに興味を持たれる方の理由の1つは、「琵琶湖マリオットホテルに行ってみたい」だと思います。ここは、琵琶湖の中でも、非常に開放的な場所です。湖と、陽光が眩しく、本当に気持ちの良い空間です。
こういう空間に来ると、人は「なにか自分にもいいことが起こるんじゃないか」と思えるんですね。その感覚が大事です。
例えば、自分の好きな歌手のコンサートに行くとき、家にいるときからワクワクするでしょう。それと同じで、すごく明るく気持ちの良いところで、「健康になれるかもしれない」と思った瞬間から、もう、心が良い状態に向かっています。自然の恵みが豊かなところは、人間にとって、心も身体もリラックスできる最高の「場」なんですね。
こういう空間に来ると、人は「なにか自分にもいいことが起こるんじゃないか」と思えるんですね。その感覚が大事です。
例えば、自分の好きな歌手のコンサートに行くとき、家にいるときからワクワクするでしょう。それと同じで、すごく明るく気持ちの良いところで、「健康になれるかもしれない」と思った瞬間から、もう、心が良い状態に向かっています。自然の恵みが豊かなところは、人間にとって、心も身体もリラックスできる最高の「場」なんですね。

琵琶湖の中でも、このあたりは特に良いですもんね。

そうですね。私は富士山でよくセミナーをするんですが、琵琶湖も本当に良いところですね。

あ、でも、また他でも、色々なマリオットホテルでのプランも検討してますので、そちらもぜひ参加ください(笑)。


どうしても「自分で1人でやってみよう」となりがちでしょ。でも、自分だけでは分からないことや危険もあるので、特に持病などをお持ちの方が参加する場合には、ちゃんと事前に主治医など、医療者に相談してください。

僕が、ファスティング初心者の方や、このプランに参加するかどうか、悩んでいる方にお伝えしたいのは、「ファスティングは、ラクに楽しくできるものだよ」ということですね。そして「自分の身体は変化できるんだよ」っていうことも。
みんなで集まったら、「こうだったね」、「ああだったね」とか感想もシェアできるし、自分が気づいていなかったことに気づけることもある。みんなの振り返りがそれぞれの学びや気づきになる。それは、やっぱりその「場」が作ってくれているものだと思うんです。「ファスティングは苦しくて楽しくないことだ」と思っている方に、「いや、めっちゃ楽しくて毎年行きたくなるよ!」と。「参加していたら、楽しいし、年も取らなくなるし、いいこと尽くしじゃん!」っていうことを伝えたいですね。
みんなで集まったら、「こうだったね」、「ああだったね」とか感想もシェアできるし、自分が気づいていなかったことに気づけることもある。みんなの振り返りがそれぞれの学びや気づきになる。それは、やっぱりその「場」が作ってくれているものだと思うんです。「ファスティングは苦しくて楽しくないことだ」と思っている方に、「いや、めっちゃ楽しくて毎年行きたくなるよ!」と。「参加していたら、楽しいし、年も取らなくなるし、いいこと尽くしじゃん!」っていうことを伝えたいですね。

あとはやっぱり、「場」の良さかな。琵琶湖マリオットホテルのシェフが、地元の美味しい野菜を調理してくれます。少量でも、美味しいものを、ゆっくり味わいながら食べることができるのではないか。そういうワクワク感が、大切です。
場の持つ力が心も身体もリラックスさせてくれるのでしょう。
僕も本当に良い経験させてもらいましたし、良かったです。ありがとうございました。
場の持つ力が心も身体もリラックスさせてくれるのでしょう。
僕も本当に良い経験させてもらいましたし、良かったです。ありがとうございました。

嬉しいです。こちらこそ、ありがとうございました。
